安全な浴室を整えておこう

Posted by on 2022年7月1日

 浴室は一日の身体の汚れを落とす場所でありながらも、疲れを癒しリラックスする場所でもあります。
しかし、滑って転んだり、浴槽で溺れたりと事故が多い場所でもあることを忘れてはいけません。家庭の中でも最も危険な場所の一つでもあるだけに、特に小さな子どもや高齢者のいる家庭ではしっかりと安全面を確保しておきたいものです。まずは、滑りにくく、衝撃を吸収してくれる床にしておきます。
以前のようなつるつるとしたタイルの床は滑って転びやすく、転ぶと大きなケガに繋がってしまうのです。最近の浴室の床は表面の凹凸を細かくすることで、濡れていても足が床面をぴたっととらえ、滑りにくい形状になっているのです。万が一転んでも衝撃を吸収してくれるクッション性を持たせたものや、ひざを直接ついても痛くない柔らかい感触の床になっています。
次に、浴槽のまたぎやすさです。以前に多かった和式の浴槽は高さがあるだけでなく、床に置くタイプだったため、入浴する時に足を高く上げてまたがなければなりませんでした。小さい子どもや足腰の弱い人はとても入りづらいものでした。しかし、最近は浅型の形状の浴槽が増え、半埋め込み式が主流となっていることで、浴槽のへりのまたぎ部分の高さが低くなり、浴槽への出入りがスムーズに行えるようになっているのです。このように浴室内では、立ったり、座ったり、またいだりと意外に動作が多いのです。そのため入浴動作を考え、浴槽の出入りのときや、洗い場に移るときなど、転びやすい姿勢のときにつかまりやすい位置に手すりを設けておき、しっかりと安全面を確保しておくのです。
このように安全に入浴できる浴室を整えておき、より快適なバスタイムを過ごせるようにしておきたいものです。

二つの玄関

Posted by on 2022年6月6日

 我が家は玄関の動線を二つに分けました。メインのお客様用の玄関と家族用の玄関と動線を二つに分けることで、メインの玄関スペースをいつも美しく保ちやすくなるのです。
家族用の玄関はシューズクロークとしても利用させます。ここのシューズクロークの収納力をしっかりと高めておきます。単に靴や傘を収納するだけでなく、屋外で使用する物まで整理整頓できるようにしておくのです。
我が家はL字型に可動オープン棚を設けています。家族の靴を大容量に収納できているのはもちろんのこと、屋外用のおもちゃやアウトドア用品、工具などまで整理整頓できています。棚の下部にはハンガーパイプを設けており、傘をかけておいたり、ボールを吊るしておけるようにしています。そして、土間収納スペースも確保しています。ここにはベビーカーや三輪車、ゴルフバックなど屋外で使用する大きさのあるものや、屋外で使用して土などがついて汚れているものでも気兼ねなく収納できる土間収納があると重宝します。
このように収納力の高いシューズクロークを設けることに加え、そのまま室内へと抜けられる動線を設けていることで、自分の履いていた靴や、屋外で使用したものを片付けてから室内へ入るということが自然な流れの中で行うことができるのです。
そうすることでメインの玄関に靴や物が散らかるという状況も避けられるのです。
シューズクロークにはニオイ対策として天井に埋め込み式のナノイー発生器を設置していますし、カビ対策として換気扇や窓を設置しています。
このようにしっかりと衛生面にも配慮して心地よい玄関が広がるようにしておきましょう。

小屋裏収納

Posted by on 2022年5月6日

 たくさん収納はほしいけど、居住スペースが狭くなるのは避けたい!と考える人は多いのではないでしょうか。
この場合、屋根の下に生まれるデッドスペースを有効活用させて小屋裏収納を設けてみてはいかがでしょうか。2階の1/2未満のスペースと天井高1.4m以下という条件を満たすことで床面積に含まれず2階建てとして設計できるのです。この魅力を活かし、収納を充実させるのもいいと思います。ここには普段よく使用する物を収納するのではなく、普段は使わない物をストックしておくのに最適です。ワンシーズンだけ使用する雛人形や兜、鯉のぼりにクリスマスツリーなどこれらの収納場所は意外と頭を悩ませます。
大きさもあるだけに収納スペースも占領してしまいます。この小屋裏収納にきちんと整理しておくことができると、収納場所にも困りませんし、他の収納スペースを占領することもないのです。また、なかなか捨てることのできない思い出の品を管理しておくにもこの小屋裏収納は最適です。学校での製作品や絵画、年々増えていくアルバムなどはこの小屋裏収納に管理しておくのです。賞状やトロフィーなどもここに整理しておくといいでしょう。普段使わない物はこの小屋裏収納にしっかりとストックして、居住スペースに物が散らかることのないように、スッキリとした空間を保てるようにしておきましょう。
この小屋裏収納を設ける際には、ここへの行き来をどのように行うかということもしっかりと整理しておきます。今までは急勾配のハシゴでの行き来が多かったですが、これでは行き来の際の安全性が損なわれてしまいますし、物の出し入れもしにくいです。そこで固定階段で行き来ができるように設計しておくことで、安全性を確保できますし、物の出し入れも格段としやすくなるのです。
屋根の下のデッドスペースを上手に有効活用させましょう。

浴室換気暖房乾燥機

Posted by on 2022年4月7日

 浴室の天井に浴室換気暖房乾燥機を埋め込む家庭もあるでしょう。一台で何役も果たしてくれる優れものだけに、浴室をより快適に過ごすにも、浴室を有効活用するにもこれがあるのとないのでは大きく変わってきます。
暑い夏に活躍するのが、涼風機能です。夏の入浴時やお掃除の時の暑さ対策として、爽やかな涼風感を得られます。また、浴室を素早く換気してくれます。寒い冬に活躍するのが予備暖房機能です。浴室の入浴時のひんやり感を緩和するために、入浴前に浴室を暖めておいてくれる機能です。もちろん浴室換気機能もあります。
浴室使用後の水滴や湿気意を排出し、カビの発生やいやなニオイを防止してくれます。主婦に助かるのが、衣類乾燥機能です。冬期や梅雨時期、また市街地など屋外で洗濯物を干せない場合に浴室の遊休時間を利用して衣類を乾燥させます。洗濯物がしわになりにくく、花粉やホコリも付かず清潔に衣類を乾燥することができるのです。
中にはミストサウナ機能が備わっているものもあります。目には見えないほどの小さなミストが全身をやさしく包み込んでくれます。1ミクロン未満の小さなミストなので濡れた感じがしません。ドライサウナの高温・低湿度に比べて体への負担が少ない低温・高湿度なので子どもからお年寄りまでゆっくりとバスタイムを楽しむことができるのです。
肌や髪にうるおいを与えてくれ、クレンジング効果もアップするだけに、浴室にこの機能が備わっていると特に女性は嬉しいのではないでしょうか。
浴室で過ごす時間をより満喫するように、浴室換気暖房乾燥機を設置しておくのもいいのかもしれませんね。

省令準耐火住宅

Posted by on 2022年3月10日

 「省令準耐火住宅」という言葉を耳にしたことがあるという人もいることでしょう。省令準耐火住宅とは、建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅のことをいいます。
この省令準耐火住宅は3つの特徴を持っています。
一つ目は、隣家などから火をもらわないことです。隣家からのもらい火による火災に備えて、屋根や外壁、軒裏を防火性の高い構造とします。省令準耐火構造では、屋根を市街地での火災を想定した火の粉による建築物の火災を防止できるよう不燃材料で葺くことなどとしています。また、外壁や軒裏は、建築基準法の防火構造にすることとしています。
二つ目は、火災が発生しても一定時間部屋から火を出さないことです。火災を最小限に食い止めるためには、発生源とその他の部分とを完全に区切る「防火区画化」が重要となります。省令準耐火構造では、各室を区画する構造とするため、火が他室に燃え広がりにくくなっています。加えて、室内の壁や天井には火に強い石膏ボードを使用します。火が柱などの構造材に燃え移るまでには相当時間がかかることによって、避難や初期消火が可能となります。
三つ目は、万が一部屋から火が出ても延焼を遅らせることです。内部で火災が起こった際、壁の内側や天井裏を伝わって火が燃え広がってしまいます。火が住宅全体に広がりにくくするため、火災の通り道となる壁や天井内部の要所に木材や断熱材のファイヤーストップ材設けます。
このように省令準耐火構造の住宅では、各室防火・他室への延焼遅延によって内部火災に強い住宅となっているのです。
このように火災に強い住宅を手に入れ、住まいの安全性をより高めておくことも大事だと思います。

セカンド洗面台

Posted by on 2022年2月12日

 洗面台は、洗面室に設けられる一台だと思っている人も多いのではないでしょうか。洗面台を後から追加しようと思っても、水を使う場所でだけに難しく、コストもかかってしまいがちです。
そこで、洗面室に設置する以外にもう一台設置しておき、水やお湯をより使いやすくしておくのです。
このセカンド洗面台は、玄関ホールや二階ホールに設けられることが多いです。広さに限りのある玄関ホールに設ける場合、省スペース設計で使いやすい洗面台がいいと思います。ここに設置することで、帰宅時の手洗い・うがいの習慣が自然と身につけられます。一度リビングに入ってしまうと、手を洗いに洗面室へ行くのはつい面倒と感じてしまうため、玄関入ってすぐの場所に洗面台があると便利です。また、家の中に菌を持ち込みにくく衛生的とも言えます。家に入ってすぐの場所であるので、インテリア性にも配慮しておくといいのです。次に、二階ホールに洗面台を設置するケースです。ここには少しゆったりとしたタイプの洗面台にしておくと、身支度をスムーズに行えるようになります。子ども達が小さい間は気づきませんが、子どもが成長すると身支度を行う朝の時間帯は、洗面室の洗面台が取り合いのような状況になります。
身支度に時間がかかる女の子が多い家庭では特にです。朝のバタバタを解消するにも、二階ホールに洗面台があると、洗面所とかぶらずスムーズに身支度を行えるようになります。寝る前の歯磨きや植物への水やり、お掃除のときにも重宝しますし、二階に洗面台があることで階段を上り下りする回数を減らすことができるのです。
セカンド洗面台を計画し、便利で暮らしやすい住まいにしておきましょう。

二階ホール

Posted by on 2022年1月18日

今までは二階ホールはただの通路としてしか考えられていませんでした。しかし、最近では二階ホールが通路としての役目を果たすだけでなく、一つの空間として有効活用されるようになってきています。我が家の二階ホールは6帖ほどの広さがあり、昼間はキッズスペースとして、夜はファミリースペースとして利用しています。
我が家の二階ホールは一階に設けた吹き抜けに面して設けられています。そのため一階と二階で家族が別々のフロアで過ごしていても吹き抜けを通して互いの気配を身近に感じることができるのです。そのためまだ小さな子ども達だけで二階ホールで遊んでいても、吹き抜けを通して仲良く遊んでいる様子やケンカしている様子が一階にまで伝わってくるため、対応しやすいのです。
吹き抜けに向かって声をかければ一階と二階で会話もしやすいのです。二階ホールの壁一面を利用して壁面収納を作りつけています。ここには絵本やおもちゃ、数多くあるアルバムやマンガなどをまとめて整理できています。部分的には写真を飾ったり、学校での製作品などを置きインテリア性にも配慮しているのです。この壁面収納の向かいの壁にはカウンターを設けています。家族が2、3人並んでゆったりと作業ができる横幅があり、奥行もしっかりと確保しているので、勉強もしやすいですし、パソコンを開いてゆったりと仕事をすることもできます。
二階ホールの天井には室内物干しを完備しています。悪天候の時しか利用しませんが、梅雨時期などは重宝しています。使わない時は天井にスッキリと収められているので空間に影響を与えないのです。寝る前はここで家族みんなでゲームをしたり、絵本を読んだり家族のコミュニケーションをしっかりと深められています。
二階ホールを上手に有効活用させましょう。

1ルーム2ドア

Posted by on 2021年12月13日

 我が家の子ども部屋は1ルーム2ドアを採用しました。これは広々としたワンルームを設け、将来的にはワンルームが2つの個室として利用できるようにすることです。
このようにアレンジできる空間にすることで、子どもの成長に合わせた子ども部屋が広がります。ポイントは、将来的に二つの個室として利用するため、あらかじめ出入りするドア、窓、照明、コンセント、クローゼットとあらかじめ二部屋分設けておきます。最初からこのように環境を整えておくことで、空間を仕切る際にも大掛かりなリフォームを必要とせず、手軽に空間を仕切ることができるのです。
そして、クローゼットは可動間仕切り収納を取り入れます。これは動く仕掛けになっており、間仕切りの役目を果たしながらもクローゼット機能を兼ね備えているものです。個室を必要としない幼少期は、壁に沿わせるようにこれを設置しておきます。そうすることで広々とした子ども部屋が広がり、思い切りおもちゃを広げて遊んだり、走り回って遊べる子ども部屋が広がります。お友達が遊びに来たときもこのような子ども部屋があると便利です。成長する過程によって空間を半分だけ区切るということもできます。
可動間仕切り収納を半分だけ、部屋の中央へと移動させます。そうすると今まで通り空間の繋がりを感じながらもプライベートな空間も得られるのです。目的に合わせて就寝エリアと勉強エリアという風に空間を利用させるのもいいでしょう。中学・高校生頃になるとそれぞれの個室を必要とします。残りの可動間仕切り収納を移動させ空間をしっかりと仕切ってしまうのです。
そして、子ども達が成長して巣立っていくと、再びワンルームへと戻し、新たな子ども部屋の空間の利用方法を取り入れることができるのです。このようにアレンジできる子ども部屋を設け、その時々にピッタリの空間が広がるようにしておきましょう。

オープンなキッチン

Posted by on 2021年11月12日

 間仕切りなどで閉じられたキッチンではなく、リビングと一体化したオープンキッチンが増えています。
オープンなキッチンにすることで、誰でもキッチンに近寄りやすく、作業が手伝いやすいのです。
家族だけでなく、友人達を招いたパーティーの際にも楽しく過ごすことができるのです。オープンキッチンといっても形はさまざまです。I型と呼ばれるタイプのキッチンをリビングに向かって配置する対面型タイプや部屋の中央に島のようにキッチンを配置するアイランド型などいろいろな形があります。今までは壁付けキッチンが多く、リビングに背中を向けていたのが、家族と向き合う形になることで、家族とのコミュニケーションを増やすことができるのです。
リビングと一体化したキッチンは、音の静かさがポイントでもあります。換気扇の運転音や、洗いものをするとき水音がうるさくて、家族同士の会話やテレビの音が邪魔されるという問題があるのです。そこで、水の音が静かなシンクを取り入れます。水音がうるさいのはステンレス製の流し台に水がぶつかって振動して音を出すためです。静音シンクは、シンクの裏側に音の発生を抑える制振材を貼り付け、さらに防湿材で覆う構造になっているので、今までは騒がしい音を発していたのが、かなり音を静かにすることができるのです。換気扇の音も静かになっています。換気扇の振動がレンジフードに伝わって、ゴーという気になる音になっていました。フードの構造に工夫を加えることで静音化し、さらにプロペラファンから音の静かなシロッコファンの採用で、吸い込む力を弱めることなく静かな換気扇となっているのです。
音に注意してオープンなキッチンで家事を楽しく、そして効率よく行えるようにしておきたいものです。

玄関ドア

Posted by on 2021年10月19日

 住宅の要となる玄関ドア。外観のアクセントにもなりますし、玄関の印象を大きく左右します。それだけにデザイン性だけでなく、機能性にもしっかりと注目しておかなければなりません。
デザインは、建物の外装との調和のとれた素材感や色にします。玄関ドアが引き立つようにアクセントカラーを取り入れるのも遊び心があっていいと思います。選んだ玄関ドアによって玄関内の印象が変わってきます。暗くなりがちな玄関でも、玄関ドア次第でしっかりと明るい空間にすることができます。窓を設置するスペースがない場合や、北向きの玄関でも、大きなガラス開口のドアを選ぶことで、たっぷりと光を採り込むことができ明るい玄関スペースが広がるのです。加えて、採風可能な玄関ドアにすることで、爽やかな空気を室内に採り込み、家の空気をリフレッシュしてくれます。玄関ドアを閉めたまま、新鮮な空気を採り入れることができ、余分な熱気や湿気、気になるニオイは室外へ出します。
心地よい玄関が広がり、玄関の湿気対策としても有効です。ガラス面には格子を設けておくことで、手を差し込めないようにガードできて防犯性にも安心できます。採風部分には網戸を設置しておけば、虫が入ってくる心配もありません。最近の玄関ドアは1ドア2ロックが当たり前となっています。防犯性もしっかりと確保しておかなければいけません。玄関ドアというとデザインばかりにこだわってしまいがちですが、玄関内の印象に大きく関わるだけに採光や採風という観点からもしっかりと玄関ドアを選び、住居内の快適性に繋げていきたいものですね。